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開発作業用グループ「Ver.UP」の解説(Excelファイルのバージョン管理方法)

更新日:5 日前

概要

 書籍「Excel VBA開発を超効率化するプログラミングテクニック」の特典であるIkiKaiso2.xlamのリボン登録マクロの解説のための特設ページです。


出版社の書籍のページ⇒https://gihyo.jp/book/2024/978-4-297-14023-6


リボン登録マクロ全体解説ページ⇒https://www.softex-celware.com/post/ikikaiso2


 本ページではIkiKaiso2.xlamの「開発作業用」グループの「Ver.UP」の解説をします。

Ver.UP

解説

 用途

 開発中のブックを次のバージョンで別名で保存する。

 「Excelファイルをコピーして名前の変更」の作業の手間が省ける。

Ver.UPの解説図

 使い方

 実際に使っている様子の動画を下記でご確認ください。


 手順は次の通りです。


 バージョンアップの場合

①:「○○ ver1.00」のようにバージョンが「ver*.**」で記載されたブックを起動した状態とする

②:「Ver.UP」をクリックする

③:メッセージで「はい」→「バージョンアップ」を選択する

④:「○○ ver1.01」と1つバージョンが上がったブックが別名で保存され、起動中のブックもバージョンが上がったブックに変わる


 作業検証用の場合

①:「○○ ver1.02」のようにバージョンが「ver*.**」で記載されたブックを起動した状態とする

②:「Ver.UP」をクリックする

③:メッセージで「いいえ」→「作業検証用」を選択する

④:「○○ ver1.021」と一番後ろに1がついたバージョンで別名で保存され、起動中ブックも置き換わる

⑤:もう1回「Ver.UP」を実行して「いいえ」とすると「○○ ver1.022」と一番後ろだけ加算される。


 バージョン管理のルールは次に説明しますが、このようにExcelブックのバージョンの変更をボタン1つと「はい」「いいえ」の選択で実行しています。

 これを手動でやろうとすると「エクスプローラーの起動 ⇒ コピー ⇒ ペースト ⇒ 名前の変更」という作業が必要ですが、「Ver.UP」によりこれに対して非常に手間の少ない作業が実現します。


 解説(バージョン管理のルール)

 バージョン管理のルールは世の中にいろいろありますが、上記の様に筆者のルールでは次のようなものを敷いています。

  • 大幅な変更があった ⇒ 整数部分をプラス1(例:1.00→2.00

  • 小さな変更があった ⇒ 少数第2位までの2桁をプラス1 (例:1.00→1.01

  • バージョンアップの前に検証用として別名保存 ⇒ 少数第3位にプラス1 (例:1.00→1.001


 基本的にこの3つのルールで十分事足りるためこうしている、このルールでずっと一貫しているという慣例的かつ実績のあるルールとしてずっとこのルールで運用しています。


 このようなルールを敷く利点としては次のようなものがあります。

  • バージョン管理を徹底することで開発履歴をしっかり追える

  • 依頼者に例えば「○○ ver1.04.xlsm」とバージョンのついた名前で納品しておくことで、「現在どのバージョンを納品したか」「どのバージョンでエラーが発生したか」というのを動作確認の段階ですぐに確認できる

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