【開発事例】Excel VBAで化学式暗記テストを自動作成|下付き・上付き文字にも対応した学習支援ツール開発事例
- yuji fukami
- 2024年11月12日
- 読了時間: 3分
更新日:1月7日
※掲載している内容・資料は、実際の案件に基づきつつ、個人・企業が特定できないよう内容を一部加工・再構成したものです。守秘義務に配慮し、実際の顧客情報等は一切含まれておりません。

高校化学において避けて通れないのが、化学式と物質名の暗記 です。
しかし実際には、
下付き文字・上付き文字が混ざって入力が面倒
問題を作るたびに並び替えや編集が必要
市販教材では「ちょうど良い問題数・形式」が見つからない
といった理由から、教材作成や学習効率に手間がかかっているケース が多く見られます。
本記事では、 そうした課題に対して エクセル化学式の入力・暗記テスト作成を効率化するために、Excel VBAを用いて開発した 「化学式暗記テスト自動作成ツール」の開発事例をご紹介します。
説明動画
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Excel VBAで化学式の入力効率化|本ツールの特徴
本ツールでは、次のような課題をまとめて解決しています。
化学式の 下付き・上付き文字を意識せずに入力可能
化学式 ⇔ 名称の 暗記テストを自動生成
問題・解答の 表示切り替えがワンクリック
Excel上で完結し、印刷・配布も簡単
教材作成者・指導者・学習者、それぞれの立場で「手間を減らす」ことを目的とした設計です。
開発の背景・ご相談内容
今回のご相談では、次のような要望がありました。
Excelで 化学式暗記用の問題集を作りたい
下付き文字や上付き文字を毎回フォント設定するのは避けたい
問題を ランダムに並び替えて何度も使いたい
学校・塾・個人学習など、幅広く使える形式にしたい
「Word や PDF ではなく、編集しやすく再利用できる Excel で完結させたい」という点も、重要な前提条件でした。
仕様①「化学式の入力の効率化」
「入力」シートに「番号、入力、化学式、名前」のヘッダーを用意しておいて、
・「入力」→「化学式」の自動変換
・「名前」は手動で入力
するような仕様としました。
「入力」において
・上付き文字は"^"で囲む
・下付き文字は"_"で囲む
ようにする独自のルールを設けて、この入力通りに化学式が自動的に作成されます。
さらに言えば、入力も非常に簡潔になるため、TexやWordよりも効率的な入力を実現しています。

仕様② 問題の自動作成
問題作成用のシートが別にあり、このシートでは
・「問題出力_化学式」
・「問題出力_名前」
の2つボタンで2種類の問題が作成されます。
「問題出力_化学式」では「化学式→名前」の回答形式の問題を作成します。
「問題出力_名前」では「名前→化学式」の回答形式の問題を作成します。
問題は先に入力した化学式一覧表から順番はランダムに作成されます。

「回答表示ON/OFF」セルはダブルクリックでON/OFFの切替が可能で、OFFにした場合に答えが非表示になります。
この「回答表示ON/OFF」で
・答案用紙
・解答
の2種類が作成できます。

仕様③ 問題数別の作成
仕様②では問題数40問のテストの作成用でしたが、別で80問、160問のテストは別シートで作成されるようにしています。

今後の拡張・改善アイデア
今後の発展案として、以下のような構想も考えられます。
CSV/外部データからの一括登録
出題範囲・問題数の指定
Webアプリ化によるスマホ対応
教科・分野を切り替えた汎用暗記ツール化
Excel VBA をベースにしつつ、将来的な拡張も見据えた設計が可能です。
まとめ
本記事では、Excelで化学式の入力や暗記テスト作成をExcelで自動化するツールの開発事例をご紹介しました。
面倒な書式設定を自動化
暗記テストを簡単に量産
学習・指導の効率を向上
といった点を重視し、実務レベルで使えるツールとして構築しています。



